株式会社芽瑠コーポレートサイト
―本日は[製造・卸し・小売業]自社ブランド”MERU”の洗剤、磨き剤、ワックス等の製造・卸し、及び小売り業を営まれている南さゆりさんのお話を伺いたいと思います。 まずは業務内容について教えてください。
私はお掃除ワックスクリーナー「MERU」ブランドの製造、卸し、小売り業を営んでおります。
ビジョン・ミッション私たちは、人々の日々の暮らしにワクワクする楽しい商品を提供していきます。本当にいいものを追求し、暮らしを豊かにする “ものづくり” をしていきます。
芽瑠に込めた思いわたしたち株式会社芽瑠はたくさんの方に楽しく豊かな時間を過ごしてほしい、 そのような思いで商品・サービスを開発し、お届けしています。 キレイなものを見ていると、自然と心もキレイになり、豊かな気持ちに包まれます。 磨かれた大切な物やお家の空間に心まで浄化され、パワーをもたらす、 そんな存在であり続けたいと思います。
南さんは、お父様の会社を直接継がれたわけではなく、お父様の代からの
ワックスクリーナーを新しく
ブランディング、リニューアルしたとお聞きしました。
その辺りのお話をお聞かせください。
父の販売していた業務用ワックスクリーナーから、一般家庭用のクリーナー改良開発したTOMIEを製造販売する株式会社芽瑠を2017年に設立しました。
父が40年間積み上げた実績と培った技術を受け継ぎ、できるだけ多くの方に使ってもらえるようにと、TOMIEの製造と販売を開始しました。
今から約40年前、故郷の新潟を中心に、私の父は業務用のワックスクリーナーを一社一社対面販売をしていました。当時から、職人がひとつひとつ丁寧につくった洗浄力抜群でからだにも優しいワックスクリーナーは、防衛省、病院、学校や幼稚園をはじめ、大手自動車会社やホテルなどで長く使用されてきていました。
「顔の見える人にしか販売しない」という職人気質の頑固な父は、お客様の信頼を対面で築いてきました。
このワックスクリーナーの素晴らしさをもっとたくさんの方に知ってもらいたく、一般家庭向けの商品を出したいと伝えた時、父は断固反対でした。私は何度も父を説得し、ついに「新しい商品を新しい会社で製造販売する」ことを条件に、一般家庭向けのクリーナー展開をすることとなりました。
こうしてMERU、そしてTOMIEが誕生しました。
新しくブランドを立ち上げて今年で3期目になります。
お父様が扱っていた商品を新しくブランド化するにあたり
大切にされた事は何ですか?
はい。父は自社製品のクリーナーにべた惚れでした。
ですから、父の大好きだった商品を
もっと世の中に広めたい!
と思ったんです。
コンセプトは
〈見せる洗剤〉で、
ワクワクお掃除、をテーマに
ワクワクお掃除が楽しくなる商品を世の中に出していきたいと思っています!
また、父が長く業務用として販売してきた業務用ワックスクリーナーを一般家庭の主婦や女性の皆さんにも伝えて行きたいと思いました。
その為、女性をターゲットに成分などにも細かくこだわり、日本で一つ一つ丁寧に手づくりしています。
お父様の商品を女性にも広めたい!
まさに女性視点だからこその発想ですね。
御社のTOMIEシリーズは、とてもデザインも素敵ですね。商品にはどのようなこだわりがあるのですか?
はい。TOMIEは、自然豊かな飯能の工場で一つ一つ丁寧に製造しています。
長年の経験を培ってきた職人の手作業による繊細な仕事が不可欠です。
工場で働く職人一人一人が
TOMIEの品質そのものと言っても過言ではありません。
また、成分にもこだわりがあります。
天然原料をベースに
合成香料、着色料、保存料は一切不使用。研磨剤も天然のものにこだわっています。
界面活性剤も医療や化粧品でも使われる
グレードの高いものを使用しています。
また、アロマのいい香り
で楽しくお掃除できるよう
天然の精油をたっぷり入れました。
お父様は新しいブランドを立ち上げる時の反応はいかがでしたか?
父は最初は反対していました。
娘には経営者と言う
大変な思いをさせたくないという気持ちが強かったのだと思います。
ただ、娘だから
スムーズにいった事もあると感じています。
弟が私にはいるのですが、やはり男同志
対立もありました。娘だから親子関係がスムーズにいったという事もあると思っています。
今では父は応援してくれています。母から
お父さん、喜んでいたわよ!と言われ
凄く嬉しかったです。
今では、周りから「最高の親孝行よー!」と言われます。
異性だからこそ、スムーズにいくという事、私も共感します!!
お父様も、喜ばれているでしょうね。
お父様と経営スタイルでの違いなどはありますか?
はい、父はトップダウンの経営スタイルでした。
私は女性という立場から
社長らしくない社長を目指しています。
現在、私の会社はスタッフも女性だけなのですが、これから男性スタッフも積極的に入れていきたいです。
また、さゆりさんは現在子育て中との事ですが、
母だからこその視点を取り入れた点などはありますか?
MERUの創業とTOMIEの誕生にはもうひとつ、ストーリーがあります。それは大切な我が子の病気の発覚、そして闘病生活からの気づきと覚悟です。 妊娠後期に、胎児の先天性嚢胞性肺疾患という珍しい病気が見つかりました。
出産後、即肺の摘出手術をすすめられましたが、生まれたばかりの赤ちゃんの手術なんてとてもじゃないけれど考える事ができませんでした。 何とか薬や医学に頼らず、自然の力で治したいと思い、その日から100%オーガニックの生活を始めました。
着るもの、食べるもの、生活雑貨はとにかく100%オーガニック。お化粧もせず、せっかく女性で生まれてきたにも関わらず、見た目は浮浪者のようになっていきました。 体に良いと思って始めたオーガニックだけの生活でしたが、次第に心は健康ではなくなっていたのです。 カラダと心の両方が元気ではないといけない事を強く感じました。
そして3歳のとき、左の肺の摘出手術を決心。 みるみる元気になった息子をみて、西洋医学の力もとても大切だということに気づきました。 東洋医学×西洋医学、カラダ×心、この気づきから「洗浄力×天然成分」のバランスを考えたTOMIEの誕生に繋がります。
「何事もバランスが大切」と学びました。バランスを考えながら 現在の良いモノや便利なものをうまく取り入れていく。 子どもが身体を通して教えてくれた大切な事。 この経験がMERUを設立する私の背中を押してくれました。
我が子の病気を通して、 「人生は一度きり。時間は有限、何事にも挑戦し、自分らしくイキイキと成長し続ける人生を送ろう!」ということを学び、たくさんの方にTOMIEの素晴らしさを伝え届けていきたいと強く想うようになりました。 まだまだわたしたちの挑戦ははじまったばかりですが、一人でも多くの方にTOMIEが出会えることを願い、日々努力を続けてまいります
子育て中のママだからこそ、
安心、安全な商品への思いも強いのですね!!
はい!
我が子の病気を通して
人生は有限、限りがあると感じました。
何か自分もしなきゃ!と強く思ったんです。
自分にしかできない事は何か。
それは父が愛した商品を
もっと世の中に広める事だと感じました!
また、ママの笑顔を広めたいと強く思いました。
女性ならではの視点で新しくブランドを立ち上げたお話。素敵です
ありがとうございました。
最後に跡取り娘の皆さまへメッセージよろしくお願いします。
女性が事業を継ぐというのは、一つの選択肢として良いと思います!!
また、父と娘は相性いいと思うんです。
男性目線と女性目線が融合し新しいアイディアが生まれたり、
また異性だから上手くいく事もあると思うんです。
女性は子育てやライフスタイルの変化が色々ありますが
女性が仕事を通して自分らしく輝く事が
全ての女性が輝く社会作りに繋がると思います。
まさに女性の笑顔が社会を明るくする!ですね!