跡取り娘の理想的な右腕は?
先日地上波でアンハサウェイの扮する女性起業家の「マイインターン」が放送されました。跡取り娘は、まさに女性のリーダーとして組織やファミリーの間で複雑な舵取りが必要な存在。心の支えが必要ですよね、本日は映画の事例に沿って、「跡取り娘の右腕」像を探って見たいと思います。
若くしてアパレルビジネスで成功し、夫も専業主夫、子供にも恵まれて・・・。と、一見すると非常に恵まれた環境ではあるものの、彼女の環境はほころびだらけで、急成長する会社に家庭を省みることもできず、疲弊するワーママ。アンハサウェイの女性社長はそんな人間像から始まります。彼女のような成功はしていないものの、働くワーママは共感できる点が多い映画だと思います。父親世代とのギャップの差をどう埋めるか
跡取り娘ドットコムの視点にしてみると、父親世代から培って来た、男性ばかりの社会に、跡取り娘の女性としてある所から入るので、下手をするとハレーションを起こしがちです。頑張っても空回りしたり、父親からの期待もあり、そうすると、同じ目線を持ちながら、周りを上手くマネージメントしてくれる役割は必須な存在になります。
「マイインターン」では、妻に先立たれた「ロバートデニーロ」がシニア人材として派遣されます。彼の温厚な人柄はまさに老紳士のよう。すぐに周りと打ち解けて、会社の人気者になります。アルカポネやゴットファーザーを演じてギラギラしていた頃とは打って変わって、優しい紳士的なおじいちゃんが演じられるデニーロにも驚きます(笑)
老婆心でデニーロは、様々な話を彼女のするのですが、最初はなかなかそれを聞き入れません。 やがてボスでありながら、娘のように優しく人生を解いていく姿は胸を打ちます。やがて、2人はそれぞれに信頼関係を結び、事業も家庭も好転するという話です。
ビジネスにおける「父親」を味方につける
話を戻し、ビジネスにおいて女性にとっての心の支えとなる存在は?と考えてみると、もちろん同性の共感や、異性や、家族の支えもですが、ビジネスでの酸いも甘きも知り、時に厳しく、時に優しく接してくれる「父性」の存在は大きいのではないかと私は思っています。実際、私の知る跡取り娘で偉業を成し遂げた方は、少なからず父親のような「腹心の部下」が存在します。
特にベンチャーのように若い起業家や、跡取り女性は、社会的には下に見られがちです。心の支えとなり、自分を支える「年上男性」の存在は大きいのではないでしょうか。
監督は女性の本音を描いてきた『恋愛適齢期』『ホリデイ』のナンシー・マイヤーズ。彼女の新しい女性像は、女性のリーダーに対して、専業主夫の夫や、矢面に立ってくれる頼り甲斐のある男性でもあり、新しい見え方でもあります。
跡取り娘の方はもちろん、女性の上司、部下がいる男性にも、ぜひ見ていただきたい映画。「マイインターン」ご機会があればご覧くださいませ。
跡取り女性ドットコムは、 女性リーダーのための講座を定期的にお伝えしています。 記事のご感想もお寄せくださいませ。
次の交流会は10/28 中目黒の跡取り娘のサロンで 19:00〜開催となります。
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