2021年3月24日、自由民主党の女性活躍推進特別委員会(委員長:森まさこ副幹事長)の会議が開催されました。
「女性が事業を承継する跡取り娘が社会を変える ~女性事業承継、および承継支援をめぐる現状と課題~」として、当協会代表理事の内山統子、小林博之より、女性が事業承継を行う際にぶつかる課題、その是正に向けた方向性についてご説明をさせていただきました。
当協会よりご説明した要旨は下記の通りです。
- 女性の社会進出が強まっている現在においても、女性の社長比率は10%程度にとどまっている。
その大半が従業員数の少ない小規模企業であり、規模感のある会社においては5%にも満たない状況。 - 女性が事業を承継する際には、男性における事業承継の際と比較しても、さまざまなハードルを乗り越えないといけない状況にある。
-親世代における「後継者は男性を中心に考える」という根強い伝統的な意識
-家業を持つ女性の結婚の際に遭遇する配偶者、および配偶者の親における心理的抵抗感
-結婚して夫の姓に変わることの経営・業務への影響
-父親と同様のマネジメントスタイルでの経営への躊躇
-女性の事業承継者が少ないことに基づくロールモデルの不足
-女性独自の問題を踏まえた事業承継支援に向けた枠組み、アドバイザーの不足
- さまざまなハードルはありつつも、これらを乗り越えて経営に就いた女性がこれまでの経営を革新し、優良企業に生まれ変わった事例も少なくない。
- 男女共同参画基本計画においても「指導的地位にある人々が性別に隔たりない社会となることを目指す」こととされており、指導的地位としての経営者ポジションを、中小企業における事業承継での女性承継を増やすことによって実現を図ることが、社会全体の活力向上に資するのではないか。
会議においても多くのご質問、コメントを頂戴し、さまざまな事例なども交えてお話させていただきました。
このような機会を頂戴いたしましたことに感謝申し上げます。
【報道関係者各位】
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