跡取り娘ドットコム10月定例会のご報告
10月24日(木)跡取り娘ドットコム10月定例会を開催いたしましたのでご報告させていただきます。
今回のアジェンダ
・跡取り娘のご紹介
・会員全員による1分間プレゼン
・ブレイクアウトルーム
・参加者ディスカッション
・5分間事業プレゼン
松田 めぐみ様 (株式会社 エビナ電機製作所)
・『人的資本経営』(米澤裕美先生)
◉5分間プレゼン
松田 めぐみ 様 (株式会社 エビナ電機製作所 専務取締役)
エビナ電機製作所のガス検知器製造会社では、従業員の約7割が女性で、工場は「家」のような温かい雰囲気を大切にし、従業員が「ただいま」と言えるような環境を整えています。多国籍の従業員が明るく働く職場であり、松田さんは従業員が楽しく幸せに働けるよう積極的に現場に出向いています。安全管理には特に力を入れ、危険を未然に防ぎながら安心・安全な職場を目指しています。
「甘やかしじゃないか?」と思われるかもしれないが、コミュニケーションを重視し、信頼関係を築くための取り組みの一環です。その後会社の規模や世界でも使われているか事業承継の仕方についてお話されていました。
◉講座
今月のテーマは『人的資本経営』
特定社会保険労務士 米澤裕美先生
「人的資本経営」は、社員を単なる労働力ではなく、企業の成長を支える重要な資本と捉える視点です。人材不足が課題となっている最近において、人的資本への投資が注目されています。人的資本経営は、社員一人ひとりの成長が企業の成長に直結するという考え方です。有価証券報告書のサステナビリティ項目では、女性管理職比率や男性の育休取得率、男女間賃金格差の開示が義務化され、企業は長期的な人材確保を目指しています。しかし人材確保は依然として難しく、倒産に至る企業も存在します。そのため、給与の引き上げ、リファラル採用、広報活動の強化など、様々な施策が取られています。
その基準として注目されているものがくるみん認定です
「くるみん認定」は、厚生労働省が子育て支援に取り組む企業に与える認定です。認定取得には、柔軟な働き方を証明する計画の策定と発信が求められます。厚生労働省の意識調査によると、男性の育休取得率が高い企業は求職者にとって魅力的であり、資生堂などは若手人材育成を強調しています。このような人的資本経営の取り組みは、企業の持続的成長に寄与することを教えていただきました。実際の厚生労働省や大企業のホームページを見ながら、わかりやすく説明していただきました。跡取り娘会員様もとても興味を持っており、すでにくるみん認定を取られた方、考え方についてお話されました。
人的資本経営が人材不足に影響することが興味深く感じました。
皆さま、10月の定例会へご参加いただきまして、ありがとうございました。
*―次回跡取り娘ドットコム定例会―*
次回の跡取り娘ドットコム定例会は11月21日(木)16:00〜18:00を予定しております。
みなさまのご参加をお待ちしております。