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イベントevent

2023.07.28

2023年7月定例会のご報告

7月27日(木)跡取り娘ドットコム2023年7月定例会が行われました。

今回の5分間の事業プレゼンは森下 明子 様 (学校法人アジアの風 岡山外語学院 副理事長)よりお話しいただきました。(Web▶︎https://www.okg-jp.com/index.html )

中四国最大の日本語学校である岡山外語学院。日本語を母語としない外国人の方々への日本語教育を続けて30年。輩出した卒業生4,000人が日本や世界各国で活躍しています。

そんな岡山外語学院における外国語教育は4本の柱で成り立っています。
1つは留学生向けの日本語教育。日本に介護・看護・ITといった専門分野を学びに来日する学生を専門学校と提携し支援する他、企業向け日本語教育を実施。また、業界初となる介護福祉士国家試験や日本文化の理解を深めるサポートアプリの開発など、国家資格を取得したその先の留学生の生活までを視野に入れたサポートを行っております。
2つめは日本人への日本語教育。最近では外国人だけでなく高齢者や障がいを持っている方などへ、相手に伝わることを重視した日本人向けの「やさしい日本語講座」にも注力されているとのこと。3つめは海外の大学への日本語教師の派遣。4つめは地域在住の日本語学習者や外国人親子のサポート。2023年現在、人口に対する外国人割合は2.4%とされているが、2067年になるとその割合は10.2%にも昇り欧米並みとなることが予想されているそうです。ますます多文化共生が進む社会において、日本語教育はますますなくてはならない存在となりそうです。
森下様、貴重なお話をありがとうございました。

後半には、後継者のためのメディア「ツギノジタイ」とのコラボレーション企画 『「女性版 骨太の方針」座談会』を開催。
本方針の中では「女性活躍と経済成長の好循環の実現に向けて中小企業を含む企業経営者等のアンコンシャス・バイアスの解消・行動変容を促すコンテンツの開発・普及」と盛り込まれているが実際にどのような点にアンコンシャス・バイアスを感じるのか、ディスカッションをいたしました。

■業界や業種・職種柄生じるバイアス
・造園業は男性社会ではあるが個人宅のお庭の手入れについては女性の職人を希望されるお客様が多い
・第一次産業は完全なる男性社会。体力的、性差は感じざる得ない。同じ土俵にたって張り合うことは違うのでお互いの立ち位置でできることがありバランスはとれていると感じる。
・営業担当が女性であることに取引先から「変えてほしい」という要望があった。
・経営者同士の会合や営業の接待などが夜の飲み会や宿泊ゴルフであることがほとんど。

■雇用形態によって生じるバイアス
・正社員とパートの間で意識の差があり、パートさんは受け身になりがち。
・雇用形態や性別に問わずチャレンジできる仕組みを設けているが、そもそも 上昇志向が少なく感じられる。責任を持ちたくない、と言われることも。

■母性神話がもたらすバイアス
・子育て、家事=女性の仕事。母親は自己犠牲が当たり前と見なされている。
・子どもが熱を出した時に休まないといけないのは母親側であることが多いため、経営者や管理職が「介護も子育ても順番にくるから、皆で助け合おう」と声に出していくことが大切。

■育児や介護を担う社員が働きやすい環境・社内制度とは?
・時間で有給をとれる制度を導入したところ男性も女性も子育て関連、介護関連で柔軟に取得できている。
・子育て中の女性へ配慮をすることで子どもを持たない女性社員から不満が漏れる…
・育児も介護も「お互い様」。個人ではなく、チームで業務をまわす体制づくりが重要。
・時短社員の時間の多寡を評価に組み込まない。

など…跡取り娘さんより抱えている課題やその対策についてシェアしていただきました。
ファシリテーターとしてご参加いただきましたツギノジダイ編集部 杉本様、高橋様
そしてご参加いただいた跡取り娘の皆さん、誠にありがとうございました。

次回は8月17日(木)16:00−18:00となります。
通常通り、1分間PR、事業プレゼン、エデュケーションタイムを行う予定です。
詳細は改めてご案内させていただきます。
引き続きよろしくお願いいたします。

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