美容室 サロン.ド.ルイス

埼玉県、飯能市で美容室を経営されている勝又かよこさん。
まずは、事業内容についてよろしくお願いします。

はい。埼玉県飯能市にある 美容室 サロン.ド.ルイスを経営しています。
設立は昭和47年父の梅澤至孝が創業しました。平成26年から、私が2代目として経営をしています。
元々は東京都荒川区で美容室を経営し東京で22年美容室を経営していました。その後埼玉県飯能市へ移動しました。飯能市へ来てからは25年です。しばらくは母が美容室を切り盛りしていましたが、5年後母が体調を崩し他界しました。私が27歳の時です。それから、私が経営に関わることになりました。

サロン.ド.ルイスは 美容を通じて「人」が自立する場所。
飯能市の山、川、木の自然の中で 笑顔溢れる人と人の繋がりを作りたいと思っています。 業務内容は 美容業全般です。カット、パーマ、カラー、セット、着付け、エステ、メイクなど。

また、自社ブランドシャンプーなどの商品開発も行っています。ホームケアの重要性を考えて 妥協点ない安心、安全成分から シャンプー、トリートメント、ボディーソープ、化粧水、美容液、ワックスなどを開発しています。
最近では カラーパーマシステムを他サロンへ伝える インストラクター業なども始めました。 美と健康をテーマにトータルな美容のご提案をしています。

元々、美容業には興味があったのですか? 以前から家業を継ごうと考えていたのでしょうか?

はい。 一人娘で育つ環境の中で、親の背中を見続ける中、親の仕事が持つべきものと自然に考えていました。それでも、私が好きな事は体を動かす事だったので、スポーツの方向に行きたいと以前は考えていました。

そのため、体育大を目指し 一時はスポーツインストラクターとして働いていたんです。自分の中で 好きな事をしながらも 親の仕事と比べながら仕事という価値を考えていたと思います。

親に進められたわけではないのですが 自然とその後美容師の道に変更。継ぐ、継いで欲しいなどの言葉は聞いた事がなく 自分の意志で「何となく」の部分がありました。

今考えると、両親が楽しく働く姿の影響が強かったのだと思います。楽しく働く父と母。ですから、事業承継しようという事を考えた事はないのですが 親の姿を自然と継いだら、今のスタイルになった、という事だと思います。

一時スポーツインストラクターとして働いていたのですね。 その後美容師を目指すきっかけみたいなものはあったのですか?

はい。スポーツインストラクターとして働く中で スポーツは好きだけど 企業に勤めるのは違うと感じました。 スポーツクラブに勤めながら 自分にスポーツクラブを作れるか?という考えになり、「作る」という発想が 経営者の視点だと自分で気が付いてしまいました。

また、当時ボーナスを2万円頂いたのですが、他スタッフはたった2万円と皆がグチをこぼす中 私はスタッフ皆に2万円も払うなんて大変だなと感じてたんです。
他のスタッフとの視点の差を感じ、経営者への道を考えた時に美容室を経営しようと自然と考えていました。

お父様、お母様の背中を見て育った影響は大きいですよね。 どのように美容の道を進んでいったのですか?

まずは、通信と見習いからスタートしましたが、家に入るつもりはなく 自分で新たに美容室をオープンしようと考えていました。どこかで、甘えを捨てたいという気持ちがあったのだと思います。

そして、美容師の資格を取り外の美容室で働く事になります。 ターニングポイントは、母が体調を崩してからです。 具合が悪くなった母を見て 私が家業を支えて行こう! と感じるようになりました。 父、母からは 一度も手伝って欲しいとは言われていません。 でも、自分の中で自然と私が家業を守っていこうという意識が生まれました。母が体調を崩し母に代わり 父と二人で現場を切り盛りするようになりました。

実際入ってみると 娘だからの甘えもありつい、言いすぎてしまったり 父とぶつかり合いの連続でした。 そんな中、妊娠、出産をしますが、母を安心させてあげたいという気持ちがあったのかも知れません。 仕事を続けました。

お子様が産まれてからは 家業と子育て どのように両立していったのですか?

1歳まではサロンにベビーベッドを置いて赤ちゃんをサロンに連れて行っていました。
ファミリーだから助かった部分は沢山あると思います。

また、自分自身が土日、父も母も忙しく寂しい思いをしたトラウマから 子育ての為に日曜日を休みにしました。

良かった点としては 子育て中のスタッフが多く働きに来てくれるようになった事です。

主人の家はサラリーマン家庭なので理解を得るのは難しい点もありますが スタッフやお客様に支えられ 仕事と子育てのバランスもうまく両立できたのだと思います。

子育てと仕事の両立は課題ですよね。 ファミリービジネスだからこそ、 子供を職場に連れて行ったり新しい働き方もできる部分はありますね! お子様達にも家業を継いで欲しいという思いはありますか?

子供達には 自分が選択した道を歩んで欲しいと考えています。 その中で美容師の道を選んでくれたらもちろん嬉しいです。 最近息子に 俺はお母さんを超えるよ!と言われました 笑 凄く嬉しかったですね。

それは嬉しいですね 笑 今ビジネスで抱えている課題はありますか?

会社としての 社会貢献とは? を考えています。
今まで自分がやりたい事をずっと追ってきました。
スタッフが増え、 会社の言葉として発信していく事の先にあるもの。
それが誰のために 何のために あるべきか考えています。

後継者として 残す部分 変える部分 で意識している事はありますか?

はい。カラー会員制度と パーマで髪を良くする! というのは、父と母のポリシーでしたから そこは変えないで行こうと考えています。 変えていきたいのは 美容でシニアを元気にする! をテーマに 送迎サービスなど新しいサービスを展開したいと考えています。

なるほどこれからチャレンジしていきたい事について、もう少し詳しくお話聞かせてください。

はい、 今現在積極的に取り組んでいるのは お客様のご自宅からの送迎 や、自社ブランドシャンプー開発などのトータル美容のご提案です また、若いスタッフを育てる事は課題ですね。 これからは、お客様が少しでもサロンに長く通って頂き 美を楽しみ、元気な毎日を送って頂くために訪問美容に力をいれながら 海外へも日本の美容を伝えに行けるよう頑張って行きたいです!

美容室からトータルな美容のご提案へと 仕事の幅がどんどん広がっていますね!! お父様、お母様と同じ道を選び、子育てと両立しながら頑張っているお話とても勉強になりました。 本日はありがとうございました。